お見舞い花は持ち込みに注意！
病院で生花の持ち込みがお断りされる場合があります。
かつてお花は入院患者へのお見舞い品の定番としてほとんどの病室で飾られていました。大きな病院の中には地元の生花店が営業していましたが、今ではすっかり見かけなくなりました。
衛星面での配慮
病院で生花の持ち込みを禁止する背景として、「花や花瓶の水に感染の原因となる緑膿菌などの細菌が存在する恐れがある。」という事情があります。通常ではそれほど気にする必要もない病原性の弱い菌ですが、免疫力の弱っている患者さんに対しては、思わぬ重篤な症状が出ることもあります。
香りの配慮
ユリなどの強い香りの花はもちろん、病室内では花の香りが充満することがあります。花を受け取った本人以外にも多数の患者さんがいる場合も多く、花の香りが苦手な方や、病状によってはその香りが気分を悪くさせることも考えられます。
現場で働く人たちへの配慮
生花が飾られていると、作業中に花瓶を倒してしまったり、動けない患者さんのためにお花の管理をしなければならなかったり、また患者さんの退院後には花の片付け作業をしなくてはならなかったりと本来の仕事ではない仕事が増えてしまうため、現場の声として本来の業務に集中するがために花を飾って欲しくない理由もあるそうです。
もちろん花の力で元気になることもあります。
花が好きな方はもちろん、普段はあまり花に興味を持たない方でも、花を眺めたり、触れたり、世話をすることで、気分がよくなったりすることもあります。症状にもよりますが、心の明るさを取り戻すことが病気の回復に影響するこもあります。しかしながら上記の理由から病院内への生花の持ち込みが禁止されているのは事実です。
また、生花に限らず、プリザーブドフラワーなども持ち込み禁止の対象となっている場合があります。お見舞いの花を贈りたい場合は、必ずお見舞い先の病院に花の持ち込みが可能かどうかを確認をしてからがよいと思われます。
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